日比谷に咲いたタカラヅカの花

日比谷に咲いたタカラヅカの花写真提供・藤岡宏氏ご遺族

オープニング

2011年、神奈川県横浜市の個人宅から写真アルバムと16ミリフィルムが発見されたました。
その中には、戦前の日比谷界隈やタカラジェンヌの写真、東京宝塚劇場における舞台を記録した稀なる映像が残されていました。
当時、歌劇ファンだった青年・藤岡宏さんが撮影したものです。
フィルムには、 楳茂都陸平作『流線美』(1935)に基づいたホーム・ムービー、白井鐵造作『パリアッチ(悲しき道化師)』(1936)、『ラ・ロマンス』(1936)が収められており、昨年度研究助成を受け、IMAGICA ウェストによって鮮やかに復元されました。
東京宝塚劇場の開場は1934年。
それから2年後の公演の記録であり、当時の宝塚歌劇の舞台を動画で伝える貴重な資料です。

宝塚歌劇100年と東京宝塚劇場80周年を目前に、これらの資料を軸とした共同研究プロジェクトが発足、共立女子大学と早稲田大学を中心に国内外の演劇・映像の専門家約15名からなる学際的チームにより調査、取材が重ねられました。
今回は、その過程を記録したドキュメンタリー『日比谷に咲いたタカラヅカの花』を映画館で初上映します。

続いて、関係者トークでは、宝塚歌劇団演出家の岡田敬二先生とフィルム保存に携わる柴田幹太氏をお招きし、宝塚歌劇100年の今昔と、そこに生きた人々の記憶を辿ります。歌劇も街も、今や世界に知られるタカラヅカ。
市制60周年の本市において、一世紀に想いを馳せる旅を、ご一緒に!

藤岡宏

藤岡宏(ふじおか・ひろし)1917-2009

大分県生まれ。高輪中学在学中から写真が趣味。ハイカラで西洋風なものを好み、劇場や映画館通いをする青年時代だった。1934年の東京宝塚劇場の開場当初から頻繁に観劇していたという。ツァイスイコン社のコンタックス1型を手に、都市の風景や宝塚の舞台のほか、生徒達を撮影した写真を几帳面にアルバムに整理していた。サイン入りのものも多く、藤岡氏と宝塚生徒の交流もみてとれる。
[ 藤岡宏氏ご遺族の証言より ]

フライヤーをダウンロード (PDF / 1.3MB)

開会式11月22日(土)12:20〜12:50

開会挨拶

オープニングにあたり、発掘された1936年東京宝塚劇場での舞台映像を上映。
戦前の園井恵子や葦原邦子の溌剌とした姿は必見! さらに同映像を巡って行われた調査と取材過程を追ったドキュメンタリーを併映。
タカラヅカに想いを馳せる関係者トークもお楽しみください。

上映11月22日(土)12:50〜14:00

戦前の東京宝塚劇場における舞台記録 [解説字幕付]

パリアッチ (悲しき道化師)

パリアッチ (悲しき道化師)

1936年 / 16ミリ⇒デジタル / 無声 / 5分

撮影・編集:藤岡宏
作・振付:白井鐵造 作曲:高木和夫
出演:昇道子、葦原邦子、園井恵子 他
寳塚少女歌劇 星組 5月 東京公演

ラ・ローマンス (ラ・ロマンス)

ラ・ローマンス (ラ・ロマンス)

1936年 / 16ミリ⇒デジタル / 無声 / 12分

撮影・編集:藤岡宏
作・振付:白井鐵造
振付補:東信一
作曲:河崎一郎、岡政雄
出演:葦原邦子 他
寳塚少女歌劇 雪組 10月 東京公演

ドキュメンタリー

日比谷に咲いたタカラヅカの花

日比谷に咲いたタカラヅカの花

2013年 / ステレオ / 50分

構成・撮影・編集:三行英登
出演:昇道子、千代薫、伏見和子、千秋みつる
黒田弘子、浅子順子、久保田芳子、奈加靖子
鈴村祐輔、ローレンス・コミンズ、山梨牧子 他

トーク11月22日(土)14:00〜14:35

宝塚歌劇の演出家とフィルム保存の専門家をお招きし、 上映作品をもとに語り合う、映像と演劇の過去・現在・未来。

岡田敬二(おかだ・けいじ)

宝塚歌劇団演出家、宝塚文化創造館名誉館長。
日本レビュー界を代表する演出家。
数多くの名場面を生み出し、カラフルでエレガントな「ロマンチック・レビュー」を確立する。
代表作に「ル・ポアゾン 愛の媚薬」(1990)、「La Jeunesse!」(1995)、「ネオ・ダンディズム」(2006)、「Amour …それは」(2009)などがある。

柴田幹太(しばた・かんた)

株式会社IMAGICAウェスト勤務。
映画フィルムの修復という本職の他、「映画の復元と保存に関するワークショップ」、「ホームムービーの日in京都」、イタリアの文化的お宝発掘集団「京都ドーナッツクラブ」など、フィルムと映画の文化的価値を伝える活動を行っている。

山梨牧子(やまなし・まきこ)

寶塚文化研究家、宝塚映画祭実行委員、早稲田大学非常勤講師、法政大学国際日本学研究所研究員。
欧州と日本の文化交流事業に携わりながら、宝塚を軸とした近現代生活文化論を国外に向けて発信している。
単著 『 A History of Takarazuka Revue Since 1914 』(2012)。

三行英登(みゆき・ひでと)

映像作家、グラフィックデザイナー。
これまでに自主映画の制作、美術家や音楽家、詩人との協同作業を数多く行ってきた。
2003年から2008年まで演劇/パフォーマンスユニット Port B に参加し、宣伝美術および舞台映像を担当。
最近の活動はギター奏者小沢あき、コントラバス奏者河崎純とのコンサートシリーズ「ブレヒトとロルカ」。